【活動】

村瀬:それちょっと訊きたかったんだ。Plastic Treeは活動期間が長いし、色々あると思ううけど?

ナカヤマ:正直あります(笑)。でも結局、20歳くらいからツレになっちゃうから、そういう学生時代とのツレとはまた違った「家族感」なんだよね。

村瀬:別なファミリーね(笑)。

ナカヤマ:まあ、そのファミリーを一からやるにあたって、最初の1年から5年くらいは小競り合いですよ(笑)。

村瀬:20代はみんなそう。喧嘩だよね。

ナカヤマ:「テメエ、ぶっ◯す」みたいな(笑)。例えば中学生のときに、家族とやり合うようなことをやるわけですよ(笑)。それを経て、「君の言ってることもわかるよ」って頃合になり(笑)、何も言わなくても「わかるわかる、まかせたわ」みたいな感じになるのを繰り返して20年。年齢的にも落ち着いて…もう自分の家族より長いんですよ。普通の家族だって、朝から出て行って夜のご飯まで会うか会わないか、下手したら1日会わないときもあるじゃないですか。でも、バンドのメンバーって不思議なことに真逆で、寝るときにやっと離れられる(笑)。

村瀬:そうそう(笑)。共有時間が長いよね。

ナカヤマ:どこかで意識が変わったんです。人間ですから「もうコイツと会いたくない」とか「コイツと居ると腹が立つ」ってあったけど、楽しいこととか、阿吽で出来るときの喜びとか、そういう時間の方が圧倒的に長いから。

村瀬:じゃあ、今はお互い信頼していられるんだ。

ナカヤマ:敢えていうならそれが信頼なんでしょうね。って、お互い恥ずかしくなっちゃうし、顔が真っ赤になっちゃうから言えないですよ(笑)。前に「これが信頼なんじゃないの」って、切羽詰ってる打ち合わせとかで言ったことあるんですよ。「俺はこう思ってるけど、みんな分かるでしょ?!」みたいな熱い気持ちを言ったら、「うーん、うーん、うーん」って恥ずかしそうに言うんです(笑)。「あ、ごめん、俺も今恥ずかしいこと言った!」って(笑)。

村瀬:みんな受け止めてもくれるんだ(笑)。

ナカヤマ:うん(笑)。「バカなこと言ってんじゃねえよ」でもなく、言葉が詰まった感じで「うーん、うーん、うーん」って、恥ずかしそうに言ってくれるんですよ。村瀬くんもそういうのあるでしょ?

村瀬:俺も今のTEARS OF THE REBELのボーカルのKOJIとは、ブランドもやってバンドも一緒にやってて、1日中一緒にいるわけですよ。しかも、今までやってきたバンドの中で、TEARS OF THE REBELが活動期間が一番長くて、彼が居ないと出来ない事、やれない事があるって言うのも自分で理解出来てるし。持ちつ持たれつって感じ本当に。それがバンドなのかなとも思うし。

ナカヤマ:突き詰めていくと、バンドだけに限らず長い間共にする集団の課程を20年かけて勉強させてもらったみたいな。

村瀬:人として成長はしますよね。まあ、ちゃんと社会に出たことない我々ですから(笑)。

ナカヤマ:(笑)。集団って育ててくれますよね。それが10代のときとか、20代で気づくかな…気づきたくないというか(笑)。

村瀬:敢えてね。

ナカヤマ:俺に対しての助言は「育ててくれてるんだ」とは思いたくない(笑)。30代くらいになると、だいぶ分かるけどさ。40代の今は「ありがとうございます!その言葉欲しかった!」っていう風に聞ける(笑)。ちなみに、なんでブランドをやろうとしたの?だって、転身するなんて多いことだけど、全く不思議では無い訳だけど、片手間じゃない本職じゃないですか?

村瀬:それは、ボーカルのKOJIが、​CRIMIEっていうブランドのモデルをずっとやってたのが入り口なんだよね。あるとき、彼がブランドサイドから「やらない?」って​話もらって、そのとき「バンドのメンバーも一緒にどう?」って話に展開して。俺は絵も描くし服も好きだけど、知識の無い自分一人では出来ないことじゃない?

ナカヤマ:確かに。

村瀬:ブランドの立ち上げってとても貴重な話だなって。色々考えて、自分も一緒にやりますって。

ナカヤマ:ブランドでデザイナーをやっていくってことと、例えばバンドで衣装を担当するレベルとは違うわけで。それが凄い。そもそもロックの人なのに、服を作りたいって志したわけじゃないでしょ?

村瀬:うん、志してはいないよ。でもミュージシャンでブランドやってる人って、清春さんとかいるじゃないですか。

ナカヤマ:はいはい。でも村瀬くんは、デザインっていうもっと深いところに行くじゃない?変な言い方だけど、そっちとロックを両方で本業にしてるって言ってもいいくらい。

村瀬:そう、やるからにはどちらも本気でやりきってます。妥協無しで。性格的に手が抜けないんで。まあ、相方と二人三脚で進めてる感じかな。

ナカヤマ:これを言ってしまったらなんですけど、音楽にせよデザインにせよ、我々はオトコのロマン系の仕事じゃないですか。天井知らずで、幾つになっても「まだ、頑張ってます」っていうのを選んでしまったじゃないですか。

村瀬:うん。本当にね(笑)。

ナカヤマ:20年やってきたバンドには感謝もしてるし、積み重ねてきたものに関しての等価はいただいてるんですけど、いつでも一年生なんですよね。ここで踏ん反り返って、ベテランっぽい気持ちで曲を作ったときに、バーンって首をはねられたときのことを考えると、いつまでもペーペーでいたいみないな。村瀬くんだって、ギタリストとしてそんなベテランな気持ちでなんてやんないでしょ?

村瀬:もちろん、やんない、やんない。そんな気持ちにもならないしね。

ナカヤマ:どっかで「無理、無理。そういう気持ちは無理」って思ってるんですよ。なんか芸能人だって、居なくなる場面を山ほど見たじゃないですか。で、言葉に出来るようになったんです。「いつでも世の中から消されるんだ俺ら」って。

村瀬:確かに。わかる、それ。もう何十年もギター弾いてるのに「俺、このミュート出来てんのかな」って(笑)。

ナカヤマ:同じく(笑)。対バンとかいくじゃないですか。本気でうまいギタリストが来たら、俺本気でライバル心を持って接しますよ「悔しい、上手いなあ」って(笑)。キングカズが小学生に本気でいく、みたいな。それは、大人気ないとかそんなんじゃないですもん。

【時代】

村瀬:それこそ音楽だって、楽器が弾けなくても曲が作れる時代で、それはそれで良しとされてるというか。俺らからいくと「それ、無くね?」って感じもないわけじゃないけど、そういうのも今はアリって言うか。それを否定しちゃいけないし、そういう中でやり続けていかないといけないから。

ナカヤマ:時代性も違いますよね。90年代と今が明らかに違うのが、情報共有のスピードでしょ。我々クリエーター側も、それを手に取るスピードがまるで違う。昔はみんなトロいから(笑)、ガラパゴスで良かったじゃないですか。発信したものに対して4人が集まって、4人共が良いって言えばそれで良かったけど、今は発信しちゃえば、いきなり不特定多数の評価を得られちゃうでしょ。未知の世界とでも言うか…。

村瀬:それも含めてアリの時代なんだよね。それこそ俺らの時代って、ウォークマンから始まってるじゃないですか。

ナカヤマ:そうですよ(笑)。

村瀬:うちらはその過程を全て見てきてる世代で。どっちが良いとかはないけど、その温度差を正直感じるときはあって。でも、それを知ってる・知っていないの良し悪しで、何かを計るものでもないと思うんだけどね。

ナカヤマ:手段が違うだけかもね。”本当にこれを知ってなくちゃいけない”という行為では、90年代の我々世代が1番分が悪い。例えば、音楽の70年代まで遡る方法で、ネットなんかないわけですから。

村瀬:今みたいにYouTubeで何でも探せる時代じゃなかったからね。

ナカヤマ:大先輩の70年代って、また厳しい方々じゃないですか。すし屋の大将じゃないけど「見て覚えろ」って(笑)。そんな親切な人は居ないわけで、何故ならば自分の持ってる情報が、貴重な物だって知ってるからだよね。だからこそ、簡単には譲らないし譲るに値する人間かのジャッジもされる。そのくらい、今と比べると情報を得るのは大変で、その先輩たちも情報は少なかったけど、その分貴重なオリジナリティがたくさんあった。それを学ぶ土台として、例えば譜面とかもきっちり読めなければ、音楽家としては成功できない人たちですから、凄く勉強してますし。そういう人たちに挟まれた、俺らみたいにどうしようもない人間が(笑)。

村瀬:間世代というか(笑)。

ナカヤマ:頼れるものは仲間だけ(笑)。

村瀬:名言!

ナカヤマ:ねえ(笑)。頼れるものはバカな仲間だけって。今の人たちは、バカな仲間も優秀な機械もあるしな。「ツェッペリンのあのリフは、どうやって弾くんだろうって?」っていう情報源さえわからなかったけど、今の子達はYouTubeで1発でバーンって、羨ましい!

村瀬:ホントに便利だよね。俺も当時は得られなかったBOØWYのライブや過去の映像が観れてるし。

ナカヤマ:俺も当時、何回ブート屋に郵便書留を送って買ったか(笑)。しかも、送られてくるのがザラッザラの画像のVHS(笑)。

村瀬:騙された感いっぱいのね(笑)。

ナカヤマ:そう考えると、今の世代のミュージシャンからどういう回答が出るのかは、やっぱ10年後なんだろうね。俺もこの年になって、90年代のミュージシャンの武器は「バカな仲間」って(笑)。30代のときは、その言葉浮かばなくて「どうしようもない世代じゃないですか」って言ったことがあるくらいだけど、改めて言えば”かけがえのないバカ野郎共”が武器ですって言える。ところで、今までこんな内容で取材したことないくらい、ただ飲みの席で熱く語ってる話だよね(笑)。

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interview & text Atsushi Tsuji (classic0330)

Plastic Treeメジャーデビュー二十周年“樹念”春ツアー

「念力発生」

2017/3/9(木) 川崎 クラブチッタ【開場/開演】18:00/19:00

2017/3/11(土) 新潟 NIIGATA LOTS【開場/開演】17:00/ 18:00

2017/3/12(日) 長野 CLUB JUNKBOX NAGANO【開場/開演】16:30/ 17:00

2017/3/18(土) 横浜 YOKOHAMA BayHall【開場/開演】17:00/ 18:00

2017/3/20(月・祝) 宇都宮 HEVEN’S ROCK UTSUNOMIYA VJ-2 【開場/開演】16:30/ 17:00 THANK YOU SOLD OUT!!

2017/3/25(土) 岡山 CRAZYMAMA KINGDOM【開場/開演】17:00/ 18:00

2017/3/26(日) 静岡 SOUND SHOWER ark【開場/開演】17:30/ 18:00

2017/4/1(土) 大阪 UMEDA CLUB QUATTRO【開場/開演】17:00/ 18:00

2017/4/2(日) 京都 KYOTO FANJ【開場/開演】16:30/ 17:00

2017/4/8(土) 金沢 EIGHTHALL【開場/開演】17:00/ 18:00

2017/4/9(日) 埼玉 HEVEN’S ROCK SHINTOSHIN VJ-3 【開場/開演】17:30/ 18:00 THANK YOU SOLD OUT!!

2017/4/15(土) 神戸 VARIT. 【開場/開演】17:30/ 18:00 THANK YOU SOLD OUT!!

2017/4/16(日) 名古屋 ボトムライン【開場/開演】17:00/ 18:00

2017/4/22(土) 長崎 DRUM Be-7【開場/開演】17:30/ 18:00

2017/4/23(日) 福岡 DRUM LOGOS【開場/開演】16:00/ 17:00

2017/4/29(土・祝) 群馬 TAKASAKI club FLEEZ【開場/開演】17:30/ 18:00

2017/4/30(日) 山梨 甲府CONVICTION【開場/開演】16:30/ 17:00

2017/5/2(火) 東京 中野サンプラザ【開場/開演】18:00/ 18:30

2017/5/5(金・祝) 茨城 mitoLIGHT HOUSE【開場/開演】17:30/ 18:00

2017/5/6(土) 仙台 Rensa【開場/開演】17:00/ 18:00

【チケット料金】¥6,500(税込) ※二十周年樹念品付

◎3歳以上有料/3歳未満場不可※開場/開演時間は変更になる場合がございます

イープラス ◎チケットぴあ ◎ローソンチケット ◎楽天チケット ◎CNプレイガイド

*公演によりお取り扱いプレイガイドが異なります

[2017年5月2日(火)~5月6日(土)の公演のチケット販売スケジュール]

[各プレイガイド先行受付期間]2017年3月4日(土)~2017年3月19日(日)

[一般発売]2017年3月25日(土)10:00から販売開始

Plastic Treeメジャーデビュー日”樹念”再現公演
「1997.09.15」

2017年6月25日(日)  YOKOHAMA Bay Hall [開場/開演] 16:00/17:00
[チケット料金] ¥5,800(税込) / 当日1drink order /オールスタンディング

◎3歳以上有料/3歳未満場不可
※開場/開演時間は変更になる場合があります

名古屋ReNY limited OPEN記念『 致死量フリーク 症例・樹 』

2017年6月30日(金)  名古屋ReNY limited OPEN 18:15 / START 19:00
■出演 メトロノーム/Plastic Tree
■料金 ADV ¥5,000- / DOOR ¥5,500-(1drink別途)
■OFFICIAL HP先行 受付期間:3/18(土)10:00~3/24(金)23:59
イープラスプレオーダー※お一人様4枚まで
■お問合せ サンデーフォークプロモーション052-320-9100 (全日10:00~18:00)

Plastic Treeメジャーデビュー二十周年“樹念”特別公演

2017年7月29日(土) 第一幕【Plastic】things/1997–2006
パシフィコ横浜 [開場/開演]13:30/14:00

2017年7月29日(土) 第二幕【Tree】songs/2007–2016
パシフィコ横浜 [開場/開演]17:30/18:00

≪チケット料金≫
全席指定¥6,800(税込) 3歳以上有料/3歳未満場不可
*開場/開演時間は変更になる場合があります